2019-03-20 鳥の巣 俳句 鳥の巣に鳥が入つてゆくところ 波多野爽波 家の前に鳩が巣を作った。しかし、ここ数日鳩の姿を見ていない。どうやらここに住まうことは諦めたらしい。観察する気満々だったのに、残念。 掲句は、一見短い散文のようだ。俳句たらしめているのは、やはり五七五の定型によって、最後がしっかり切れていることではないかと思う。だからこそ余韻が生まれ、鳥が入っていったあとの姿まで想像が膨らむのではないだろうか。